「あっ あっ あっ あっ」



行灯の炎が揺らめく薄暗い部屋

障子に映った男女の重なり合う影

女は男の上に

男は女の下に

そして



もう一人の男がその女の背後から覆い被さるように重なっていた



「く、うぁ・・・・つらら、もうよせ!」

「あ、あん・・・い、嫌ですぅ・・・んあぁっ」

「おらおら、もう降参か?」

パンパンと鳴り響く肉と肉がぶつかり合う音に混じってそんな声が聞こえて来た



いつの間にやら始まった乱交

つららはリクオの上に跨り激しく腰を振り

リクオはつららに跨られ、更に中心を咥え込まれていた

そして牛頭丸はそんなリクオとつららを面白そうに見下ろしながら、つららの背後から突き上げていた



事の発端は牛頭丸の一言だった

「リクオお前、そのガタイ・・・・見かけ倒しなんじゃねえの?」

酒の回った牛頭丸がぽろっと零した一言

なんて事の無い悪戯心が生んだその一言に、リクオはもちろんその側近頭までもがムキになって返してきた

「そんなことない!見てみろ俺は成長してる!」

「そうよ牛頭丸!この均整の取れた肉体、もう立派な殿方よ!!」

そして、あれやこれやと言い合いを始める内にいつの間にか始まってしまった



「証拠を見せろ」と言った牛頭丸が引き金か

「リクオ様は隅々まで立派な殿方よ」と言ったつららが原因か

「なんなら試してみるか?」と不適な笑みを張り付けて言ったリクオが先か



まあ、なんにせよ始まってしまったのである

そして三人くんずほぐれず絡まり合い

快楽に没頭していったのであった



「あん、あん、あん」

そしてリクオに跨っていたつららはいつの間にか体位が逆転し

背後からリクオに攻め立てられていた

更につららの前には牛頭丸が立ちはだかり、そそり立つ自身をつららの咥内に埋め込んでいる

前から、後ろから、二人の男達に攻められつららの整った眉が歪む

「ん、んぶ……んうっ!!」

咥内に押し込められた怒棒が一層固く張り詰めた瞬間、つららは思わず目を瞠り苦しさに喉の奥で悲鳴を上げた

そして次の瞬間、つららの喉の奥の更に奥に熱い液体がほとばしった

思ったよりも勢いのあったそれに、つららは苦しそうに眉を寄せる

牛頭丸はその様子を満足そうに見下ろした後、つららの口から自身をずるりと引き抜いた

「けほっ、けほっ……」

暫くの間咽ていると、背後から強い突きが繰り出された

「んあっ!」

背後に回っていたリクオがその律動を再会させたのだ

牛頭丸とつららの遣り取りを見ていたリクオはにやりと口角を上げると

「牛頭丸ばっかりずるいぜ」

と虚ろな瞳のまま囁いてきた

「んあぁ、リクオ様ぁ」

恨めしそうな視線を寄越しながらつららが背後を振り返る

その瞳もトロンと溶け焦点が合っていなかった

「こっちもだ」

後ろを振り返っていたつららの顎を掴みこちらへ向けながら牛頭丸が言う

彼の瞳もまた眠そうに半分閉じた状態だ

そのままつららの唇を何度も啄ばみ始める



ちゅっ ちゅっ

グチュ グチュ



吸い付く音と

卑猥な水音



正常さを欠いた男女達は意識が途切れるまでお互いを貪り合うのだった



頭がイタイ

目が覚めると頭の中がガンガンと響いていた

その痛みに顔を顰めながらその人はむくりと起き上がる



ええ〜っと昨日は確か……







!!



ぼんやりと霞む頭で昨夜の事を思い出していたその人は、突然目を見開いて飛び起きた



「・・・・・」



そして自分が今居るこの場所の光景を見て更に目を瞠る



床に転がった酒瓶

乱雑に脱ぎ散らかされた衣服

そして・・・・



青褪めた男女が三人



散らかったその部屋の真ん中で

冷や汗を垂らしながらお互いの顔を見つめ合っていた



お酒はほどほどに♪




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