リクオの言葉につららは嬉しそうに返事をした



やっとやっとつららと・・・・



やっとやっとリクオ様と・・・・



お互い心の中で思うことは同じで、自然とお互い笑顔になり見つめ合った



繋がっている



そう心と体で感じるだけでこんなにも幸せになれる

つららもリクオもお互いの体温を肌で感じ幸せに浸っていた

お互い吸い寄せられるように唇を合わせる

何度も何度もお互いを確認し合うように唇を貪り続ける

次第につららの体の緊張も解けていき、ゆっくりとリクオは腰を動かし始めた

最初はゆっくりと動き、つららの体が痛みに慣れその苦痛の声が甘い吐息に変わると、リクオの腰の動きも次第に激しく早くなっていく

人の体温よりも冷たいつららの体の中は、リクオの熱くたぎる肉棒を咥え込みその熱でどろどろに溶けているかのように中はぐちゃぐちゃになっていた

そのぬめりと締め付けにリクオは何度も果てそうになる

しかも、つららの小さな唇からはなんとも可愛らしく艶かしい声がリクオの鼓膜を刺激する

声だけでもイってしまいそうな拷問に近い快楽の中、リクオは懸命に果てないように堪えていた



くう・・・つらら、気持ち良過ぎ・・・・



はぁ、はぁ、と肩で息をしながら額に玉の汗を浮かべ、リクオは何度も激しく腰を打ち付けた

パンパンパンと小気味良い肌のぶつかり合う音が部屋に響く

次第につららの中が小さく痙攣をし始める

つららもまた終わりが近づいていた

太く固いリクオのモノは抉るようにつららの中をかき乱していく

奥に行くときの圧迫感

入り口に抜けるときの切なさ

時に優しく、時に激しく中を抉られる快感に翻弄されていく

「あっあっあっあっあっ」

すでにリクオの事しか考えられなくなったつららは、喘ぎ声の合間に「リクオ様、リクオ様」と切なげに名を呼ぶ

その名を呼ぶたびにリクオは応えるかのようにつららの唇に口付ける

お互いの事しか感じられなくなり、互いに貧欲に相手を求め貪り合う

そしてとうとう終わりが近づいてくる――



つららの中は急速に痙攣をはじめ、リクオのモノを奥へ奥へと送り込もうとする

リクオもまた激しい締め付けに一気に射精感が沸いてくる

「う、あ、ああああリクオ・・・様」

「く・・・つらら」

目の前にチカチカと白いスパークが走ったかと思うと二人同時に絶頂を迎えていた

ドクドクとつららの中に己の精を注ぎきったリクオは、そのままつららの上に力尽き体を預ける

リクオが果てた後も、今だつららの中は蠢きリクオに軽い刺激を与えていた

はぁはぁと荒い呼吸を繰り返しながら、暫くの間お互い初めてイった快感の余韻に浸っていたが

突然リクオがのろのろと体を起こし、つららを見下ろしてきた

余韻に浸っていたつららは薄っすらと目を開け次の瞬間――



驚愕した



「り、リクオ・・・様・・・・」

「なんだ?」

つららは目の前で起こった出来事に、先程の余韻も忘れて大きな目をさらに大きくして目の前のリクオを見上げていた

つららの目の前には――



夜の姿と化したリクオがいた



しかも、その秀麗な顔には艶やかな底意地の悪い笑みを張り付かせていた

つららはその笑顔を見た瞬間、背筋がうすら寒くなり身の危険を感じて後ずさった

つららはこの時になって重大なことを思い出した

忘れていた



リクオ様は二人いるのだということを・・・・



つららの内心での不安を感じたのか、逃げようとするつららをがしりと拘束すると

「昼の俺とだけで終わり、なんて考えてないよな?」

そう言いながら意味ありげな笑みを浮かべてつららを見下ろしてくる

同時に、今だにリクオと繋がっていた下腹部辺りが急に圧迫感を訴えてきた

ムクムクと復活してきたリクオ自身の大きさと固さに、つららは恐れ戦き思わずリクオを見上げてしまった

「あ、あの・・・」

「人間のあいつはあの程度で済んだが、妖怪の俺は一味違うぜ?」



覚悟しとけよ



そう言いながら妖艶に微笑むリクオの顔が、この時ばかりは悪魔に見えたとか見えなかったとか



この後、翌日の昼近くまで二人の姿を見たものはいなかった







お・ま・け

首無:「毛倡妓まさか布団はお前が・・・・」

毛倡妓:「うふふ、若いっていいわねぇ〜」



青年の大人の事情 其の二[裏バージョン]




[戻る] [裏トップ] [次へ]