おまけ



「ねえ、つらら首無と何話してたの?」
「へ?」
「しかもまた躓いて、助けてもらってたよね?」
「え、そ、それは」
「お前は解っていないけど、ああいう事するのは感心しないなぁ」
「あ、あの・・・あれはじ、事故でして」
「ふ〜ん、言い訳するんだ?」
「いや・・・ですからあれは」
「しかもお前、昔から首無といつも一緒にいたよね?」
「へ?」
「僕の目の前でいつも仲良くしてた」
「そ、それは・・・仕事でその・・・」
「つらら」
「は、はい」
「お前は僕のだよ」
「へ?リ、リクオさ・・・うぅ」

華奢な体を壁に押し付け、顎を捕らえると強引に上を向かせその唇に齧り付く
驚きで見開かれる瞳には、嫉妬の炎をちらつかせる主の朱金の瞳が写った
昼とも夜ともつかないその瞳の色に、側近はただ驚きで目を瞠るばかり
しかも、咥内には主の熱い舌が滑り込み縦横無尽に蠢き回る
体に密着する熱い体と咥内を犯す熱い舌先
荒れ狂う嫉妬の炎に身を焼かれ、このまま溶けてしまうのではないかとさえ思える

情念

それが己だけに向けられていると解ったとき

その側近は歓喜に身を震わせた



「つらら」
「はい」
「僕だけを見ていてね」
「もちろんです」



そして二人は破顔する



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