□至福の一時
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…という、報告書が鳥居巻の手元にある

鳥居:これって…

巻:情報提供してくれた人、勇者じゃん!!

鳥居:なんて言うか…二人とも…
“大人”…

巻:っていうか、学校…まんまじゃん(笑)

鳥居:あっ、言えてる〜(笑)


と、リクオの腹黒い一面を知っている二人は
情報提供者に感謝しながらも
笑い転げていた

すると、後ろから人影がさして
二人が見ていた紙が抜き取られた


夜リクオ:何してるんだ?


抜き取った紙を見ながら問う
彼の隣には氷麗も一緒に居て、紙を見ている
途端、氷麗は耳まで真っ赤にして
逃げ出そうとするのである


巻:えっ!?
これって、本当なんですかい?
お兄さん((ニヤリ


からかう気満々の巻が口を開けば
慌てた様にあたふたとし始める氷麗


鳥居:なんか、本当っぽい?
怪し過ぎだよ…氷麗ちゃん…

氷麗:はぅっ!?

夜リクオ:……………((フッ
さぁな((ニヤリ
教えてやんねぇよ…んな事…
ほら、氷麗
行くぞ?


とはぐらかす様に微笑み、
「これ以上追求するな」と言わんばかりに
氷麗を抱き抱えてはその場を立ち去るリクオ

そして、抱えられ暴れている氷麗
しかし、その直後…リクオが氷麗の耳元で
何かを言うとすっかり大人しくなり、
リクオの肩に顔を埋めてしまう

その様子にぽかんと
馬鹿面するしかない鳥居と巻
暫くの間、固まっていた二人だが、
軈て我に返り…


巻:ちょっと!! 夏実!!
“今の”見た!?

鳥居:うん!! バッチし見た!!

巻:なんて言うかさぁ…

鳥居:アレだよね…

巻:うん…アレだよなぁ…


と言葉を濁し、半ば呆れる二人
分かってはいたが…目の前でやられると
色々と当てられてしまう

しかも、リクオは夜の妖姿である
只でさえ、“色気”があるというのに…
あんな表情をされたら…誰だって…
“落ちる”わな…

何だか…馬鹿らしくなってくる…

あー、辞めだ!!辞め!!
あの二人は放っておこう!!
面白いけど…

と納得して、撤収していく鳥居と巻である





end?



※おまけ

悠然と氷麗を抱き抱えたまま歩いている

氷麗:もう!!
何なんですか、あの紙は!!
燃やせば良かった!!

夜リクオ:そう言ってやるな、氷麗…
情報提供した奴は絞めといてやるよ((ニッ

氷麗:もうっ!!
リクオ様が悪いんですよ!!
公前セクハラするから!!

夜リクオ:嫌いかい?


すとんと氷麗を降ろし、少し表情に陰を作る
その言葉にハッとし、後ろめたさからか
涙目で言う


氷麗:…嫌いじゃないですよ…
だから…リクオ様、機嫌直して下さい!!

夜リクオ:……………させてくれるなら……

氷麗:は?
な、何言ってるんですか!!////////////////

夜リクオ:何って…分からねぇのかい?((ニッ

氷麗:もう知りません!!//////////////////

夜リクオ:機嫌直せよ、氷麗…
いっぱい愛してやるからさ((ニヤリ




その後、リクオの宣言通り…
氷麗は美味しく頂かれ、沢山愛されたとさ





end

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