ぴちゃぴちゃと響く水音

荒い息遣い

堪えるように息を飲む音



衣擦れの音と

甘い吐息と

時折囁かれる愛の言葉



部屋に充満する性の匂い

獣のような息遣いだけが部屋を満たしていた



「ぁふん・・・あっあっあっ」

ぐちゃぐちゃと中を掻き回される刺激につららは堪らず声を上げる



指に

舌に



同時に近い箇所を刺激されつららの頭は徐々に霞を帯びたように真っ白になっていく



その指の動きに

その舌の動きに



それだけに意識が集中する

愛しい男のものだと思えば尚更に感じてしまう己の厭らしさに羞恥で頬が熱くなる



はしたない声を出したくないのに

厭らしい顔を見せたくないのに



心のどこかで全部見せてしまえと悪魔が囁く



愛しい男なら

愛した男なら



それもいいかと思えてしまう自分に更に躰は熱く火照っていく



ぐりぐりと中を抉られ

ぴちゃぴちゃと秘芯をしゃぶられ



いよいよもってつららの躰は限界を訴え始めた



「あ、あ、リクオ様・・・もう」

懇願するようなその言葉にリクオは一瞬だけ愛撫を止めると、下からつららを見上げてきた

「イッちまえよ」



にやり



妖艶に笑うその顔はどこか楽しんでいるようで

つららはいやいやと頭を横に振って抵抗を見せた

「リクオ様・・・・」

「欲しいのか?」

自分の呟きに主は的確に返してくる

その言葉につららはこくこくと頷くのだが

しかし

意地悪な主はそれを許してくれなかった

「一回イッたらな」

そう言ってまた愛撫を再開するのだ

「あぁ!!」

先程よりも激しいそれに

つららは歯を食いしばって堪える

しかし限界が近いその躰は否応無しに反応し



「あっ・・・ああああぁぁぁぁぁぁ」



次の瞬間その柔らかな躰は弓なりにしなり

腰を、足を、がくがくと痙攣させて

その絶頂の渦へと躰を開放した







はぁ、はぁ、と浅い呼吸が続く中

リクオは徐につららの体へと覆い被さってきた

女の足を割り開き

女の足を持ち上げ

ゆっくりと腰を沈めていく



ミチッ・・・



狭い中を無理矢理押し広げるような音と共に体の中心が痛みを訴えてきた

経験の少ないつららの中はまだまだ狭く

あれほど慣らし溢れさせたにも関わらず、リクオのモノを押し返そうと更に収縮する

リクオはクッと腰に力を入れると、ゆっくりと傷つけないように己の中心を彼女の中へと沈めていった

その動きに合わせてつららは甘い吐息を漏らす

その声に反応して更に自身が膨張してしまった事にリクオは小さく舌打ちした

「きつ・・・・つらら力抜け」

「は、はい」

懸命にリクオの言葉に応えようとするつららだったが

応えようとすればするほど体に力が入ってしまい上手くリクオを受け入れられない

「す、すみません」

「ち、しゃあねえな」

リクオは聞こえるか聞こえないかの声でそう言うと



ぐちゅり



一層腰に力を込めてつららの中を貫いた

「あ、あうっ・・・・」

「悪ぃ・・・・」

苦しそうに顔を歪めるつららにリクオは慌てて謝る

その言葉につららはふるふると首を横に振って答えた

「だ、大丈夫です・・・その、まだ慣れなくて」

「ああ、これから慣れていけ」

「はい・・・・」

リクオの自信げなその言葉につららは頬を染めて恥ずかしそうに頷いた

そのうぶな反応に目を細めて見ていたリクオは

自身がそんな悠長な事を言っていられる状態では無いことを思い出した



やべえ、つららの中めちゃくちゃ気持ち良過ぎる



まだ、たいして動いてもいないのにドクドクと脈打つ自身に顔を顰めると

ゆっくりと注挿を開始した







「あっあっあっあっ」

部屋に響くあの声

肌と肌がぶつかり合う乾いた音

はっはっ、と弾むような息



額に玉の汗を光らせながら、リクオは一心不乱に腰を動かしていた

その下には愛しい女

つららもまた甘い喘ぎを響かせながら、リクオの突き上げに体を揺さぶられていた

「あ、うふ・・ん・・・リク、オ・・・様ぁ・・・」

断続的なその声にリクオは応える様にその唇に口付けを落とす



激しく揺さぶり

激しく揺さぶられ



二人の体はぴったりとくっついていた



互いの体が擦れ合い

互いの汗と汗が混ざり合う



中も外もどろどろに溶け合い



一つになっていく







『このまま一つになれたら』







お互い思うのは同じ想い

その想いを伝えたくて

つららは彼の首筋に

リクオは彼女の胸元に

縋るように抱きついていた



「つらら、気持ちいいか?」

「は・・・い」

お互いの瞳を覗き合いながら幸せそうに微笑み合う

すると

突然リクオがつららの体を起こした

「ふえ?リクオ様?」

「もっとだ・・・・」

「え?」

リクオの言葉につららは首をかしげた



次の瞬間何を思ったのか、リクオはつららの膝の裏に腕を通して体を持ち上げると

そのまま下へと勢いをつけて降ろしてきた



「あ・・・う」

リクオの硬く反り上がったモノがつららを一気に貫く

その激しい刺激につららは悲鳴のような声を上げた

リクオはつららの体を軽々とまた持ち上げると

また一気に降ろした

その行為を何度も何度も繰り返された



その恥ずかしい体制に

その激しい刺激に



つららはただただ、喘ぎながらリクオの体にしがみつくしかなかった



ぐぷぐぷと音を響かせる中心に

軽々と体を持ち上げられる浮遊感に



つららの頭は真っ白になった







その後何度も体位を変えられリクオのやりたいように攻められた



ある時は立ったまま持ち上げられその中心を攻められた

ある時はリクオの上に跨り自ら腰を振った

またある時は四つん這いにさせられ後ろから突かれた



ありとあらゆる行為を経験させられたつららは何度も絶頂を向かえた

そしてリクオも何度もつららの中に精を放った



そして力尽きた二人は

同じ布団の中で

安らかに眠る

縋るように

守るように



二人離れまいと手をしっかりと握り合ったまま






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